龍谷中学校では、2020(令和2)年度より、中学1年生から3年生全員に対して、学校からiPadが貸与されています。
生徒たちの教育活動の質を上げていくために、様々な場面で利活用されています。
貸与されているiPadは、Wi-Fi環境はもちろん、ネットワークがない場所でも通信できるようにLTEモデルが採用されており、多様な学習形態に対応できるようになっています。
スリープ状態からの起動が速い! 教室にとどまることなく、さまざまな場所での学習をサポートできる機動力も兼ね備えている! 他のICT機器よりも優れているところです。 「何だろう(?)」と思ってから、「そうなんだ(!)」という自分が知りたいこと、見つけたいことが見つかるまでの時間が短いので、思考することに時間をかけることが可能になります。
授業中での使い方としては、グループやクラス全体での協働学習、画像撮影や動画編集、検索活動、探究活動など、その使用用途は多岐にわたります。
また、どの教科においても、自分の考えや気付きを人前で話をするプレゼンテーションの場面やノートなど記録をする場面など、ありとあらゆる場面で活用されています。


生徒たちのクリエイティビティを生かし、学んだ英語表現を表す様子を動画で撮影したり、自らが書いた英作文をテーマにしたPodcastと呼ばれる短いラジオ番組をGarageBandというアプリケーションを使用して制作したりするなど、学習したことを様々な表現方法でアウトプットしていくシーンでもiPadが大いに活用されています。

さらに、本校では授業だけではなく、様々な教育活動において、iPadを活用した取り組みが行われています。
FLPや数学の時間に取り組んだ統計グラフポスター作成でも、表計算アプリケーションを用いて統計表を作成したり、グラフを作成したりしました。
音楽の再生をしたり、ダンスパフォーマンスの確認のために動画を録画し、お互いにフィードバックを伝え合ったりして、効率よく練習しています。
掃除方法や手順を改善するために、フローチャート図を描いて、見直し続けていくなど、多岐にわたります。
コロナ禍の影響を受けて中止になった職場体験学習の代わりに実施した職業人インタビューでも、リモート学習で経験したスキルを生かして、オンラインでインタビューを行うことができました。
日頃のGLCの講座でも、iPadの操作をしっかりと学ぶ時間が確保されており、生徒たちはiPadを自分の学習道具として、タイピングや検索術、画像や動画の効果的な撮影方法をはじめとした基礎的な使用方法もしっかりと学ぶことができる環境が整っています。さらに龍谷中のオープンスクールにおいても、この理数グローバルのワクワク・ドキドキするような学習の体験をしていただいています。
iPadと無線でつながるボール型ロボットを動かすために数学的な発想を生かしてプログラムを作り、課せられた課題をクリアしていくような学習を体験していただきました。
クロマキー合成を用いて、鳥獣戯画の中に入り込み、動物たちと会話している様子をiPad上で合成する学習、学びにおけるクリエイティビティを育むような学習にも参加していただきました。iPadを利用したICT利活用教育の推進と並行して、情報モラル教育およびネット安全教育にも取り組んでいます。
モラルとしてのネットマナーを守ることの大切だけではなく、被害者にも加害者にもなり得る可能性があること、何が違法行為で、その先にどのような処分があるのかということをはっきりと伝え、自他を守る行動をとることなどを、日々様々な機会で話をしています。